遺言・相続用語集

● 遺言書や相続についての法律用語は、普段の生活で聞きなじみがなく、意味が分からないものも多いかと存じます。
 以下、遺言書の作成や相続のお手続きの時に知っておいた方が良いかと思われる用語をピックアップしてご説明いたします。

あ行

● 遺言執行者
 遺言書に書かれた内容を実現するために遺言者に指定され、または家庭裁判所に選任された人。未成年者または破産者以外は遺言執行者に就任可能。相続人の代理人とみなされ、相続財産の管理など遺言執行のために必要な一切の行為をする権利と義務を有する。

● 遺産分割協議
 遺言書がなく遺産の分割方法が指定されていない場合に、遺産の分け方を決定するための法定相続人全員参加による話し合い。

● 遺贈
 遺言により財産を無償または負担付で他人に与える行為のこと。遺贈は遺言者の意思で自由に行えるが,法定相続人の遺留分を害することはできない。

● 遺留分
 法定相続人が、相続財産の中から必ず貰うことができる相続財産の割合。配偶者や子、直系尊属は遺留分が認められているが、兄弟姉妹に遺留分は無い。

● 遺留分減殺請求権
 遺贈等により法定相続人の遺留分が害された場合に、遺留分権利者及びその承継人が、遺留分を保全するのに必要な限度で、その遺贈分等の減殺を請求できる権利。
 相続の開始および遺留分の侵害を知った日から1年間以内に行使しないと時効により消滅する。(相続開始の時より10年を経過したときも時効により消滅。)

か行

● 血族
 血縁関係にある者。自然血族(⇔法定血族:養子縁組により親族になった者)

● 検認
 遺言書の偽造・変造・改竄・破棄を防止するため、遺言書の状態を家庭裁判所で確認して遺言書の内容を明確にする手続き。(遺言書の有効・無効は判断されない。)
 遺言公正証書は検認不要。

● 限定承認
 残された遺産の範囲内で被相続人の債務や遺贈を履行することを条件に相続を承認すること。(残された遺産額を超える被相続人の債務や遺贈は履行しなくてよい。)

さ行

● 指定相続
 被相続人(故人)が遺言により相続人の相続割合を指定する相続の方式。(⇔法定相続)
 民法に定められた法定相続人の遺留分に関する規定に反することはできない。

● 受遺者
 遺贈によって財産を与えられる者

た行

● 代襲相続
 代襲相続とは、本来相続人となるべき者が、被相続人が死亡するより前に死亡していたり、相続欠格・相続排除により相続権を失った場合に、その子(孫)が代わりに相続する制度

● 嫡出子
 婚姻届を提出して法律上の婚姻関係にある男女の間に生まれた子どものこと。
  (⇔非嫡出子)

● 直系尊属
 父母、祖父母など、直系血族のうち本人より上の世代の者。

● 直系卑属
 子、孫など、直系血族のうち本人より下の世代の者。

● 特別代理人
 裁判所に申し立てて選任してもらう代理人。子と親権者が相続人として遺産分割協議する場合など、利害が対立して本来の代理人(親権者)が代理行為をできない場合に特別に選任してもらう。

は行

● 非嫡出子
 法律上の婚姻関係がない男女の間に生まれた子どものこと。(⇔嫡出子)
 非嫡出子の相続分は、嫡出子の1/2。

● 法定相続
 相続人や相続割合など民法で定められた相続の方式のこと。